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2015年11月21日 (土)

補足 居住年数のこと

 ここまで来れば、住みたい、住みたくない、という評価の視点の本質が明ら
かになったと思う。
 住みたい、住みたくない、のどちらにしても、今はそこに住んでいないから
こその判断である。つまり、どちらにしろ、これから先のことを考えているわ
けだ。これから先のことだから、煩わしさの待ち受けている所にわざわざ入り
込むのは嫌だ、だから住みたくないと言うのが管理人としての、総論としての
評価になるわけだ。
 そして実は、居住年数の本旨も実はそれなのだ。つまり、今まで何年住んで
きたのか、だけが居住年数の意味では無いのだ。これから先何年住めるか、と
言う意味での居住年数が大事なのだ。過去の居住実績年数、今後の居住可能年
数、と言えば良く分かる視点だと思う。
 物理的な意味では、要するにコンクリートは、放置されていても軍艦島のよ
うに本当に100年の風雪に耐えるが、設備は勿論不可能。10年単位での見
直しは必須。しかし、費用が負担できれば何とかなるだろう。
 それでは、自分の収入と健康はどうか。10年単位で予測出来るか。病気や
事故は予測出来ないから、無いと仮定して考えるしかないが、まあ、何とかな
るだろう。要介護になったときの退去の覚悟だけしておけば良いだろう。
 最後の新参者としてそこでのルールに入って行けるか、の問題。これは住ん
でみないと分からない。
 要するに、今後の居住可能年数などは誰にも分からない。しかし、分からな
いからこそ、改めて考える前提にするのだ。脱線を承知で余計な事を言えば、
マンションなどは終の棲家にはなり得ない、と見習い人は考えている。勿論、
最期まで人の助けを借りずに一人で生活をやりきる人はいるとしても、誰もが
出来るコトではない。要介護の可能性が高いと思っておく方が無難だろう。
 まあ、子供が中学終わるまで、とか出向が終わるまでだから、築30年ある
いは築40年だけどいいや、と言う程度の漠然とした期間の予定で入居するこ
とあるとしても、ここで言うような意味での居住可能年数を考えて入る人はた
ぶん居ないだろう。
 居住可能年数とは、必要な収入が途切れず、かつ健常であってそこの生活パ
ターンに溶け込める余裕のある期間と、建築物としてのマンション本体の寿命
が両立して居る期間(年数)のことだからだ。そして言うまでもなく、それは
成り行き任せではなく、自分としてどう両立しようと心がけるのか、努力する
するのか、である。
 その二つが何年両立出来そうかという可能性、それが、そのマンションにつ
いての自分の、そして全ての居住者の最終的な評価に他ならない。これからも
住めるマンション、住みたいマンションとは、最低でも築30年の風雪に耐え、
今後もまだ両立の可能性が高いマンションのことだ。
 誠に単純なことだが、建物の寿命と自分の経済的条件の両立は、そこでの生
活の可能性のことだ。その答えが、最終的でかつ唯一のマンション評価である。
年金生活になっても、管理費や生活費が十分まかなえるなら、健常である限り
は、終の棲家と言えなくは無い。そしてそれは、業界誌や業界人による業界的
なランク付けなどとは別の次元の話しであり、其の意味で、いわゆる一般性と
言うものはない。自分だけしか出来ない判断なのである。
 すなわち、誤解を恐れずに言うなら、30年間空室が無かった、という実績
が、満足している、という居住者の評価と見なして良いと思う。それに対して、
そういうそのマンションに住みたいか否かというのは、部外者の評価である。
部外者が、住みたいと思ったら、次は、住み続けられるか、と言う判断に進む。
そしてその時の結論が、マンションの評価である、という当ブログの最終的な
主張である。
 一口で言えば、マンションの評価とは、いつまでそこで生活出来るか、すな
わちそのマンションでの今後の(自分の)居住可能年数のことに他ならない。
そこで最後まで生活出来ると思う居住者が多ければ、そのマンションは良いマ
ンション、人気のあるマンションと言って良い。つまり、高く評価されるてい
る、と言って良いのだ。ただし、その場合は退去がないから、話を聞いて、良
いマンションと思う人が中古で購入して住める可能性がない。言い換えれば、
評価とは、相場やアンケートの回答などではなく、そのマンションの居住者の
居住年数のことなのだ。

 こういう「評価」をデータとして扱えるか。今は無理でも、扱えるときが来
れば、活かせるときが来れば、マンションの造り方、住み方、在り方も少しは
良くなるだろう、と祈り、当ブログの結びとしたい。


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