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2015年6月21日 (日)

補足 風雨の意味

 雨も風も自然現象だから、どうにか成るものではない。と言うより、雨が
降り風が吹く、それが普通なのだ。
 しかし、何十年に一度の豪雨や強風、竜巻ならいざ知らず、雨の度に排水
溝があふれたり、風で黄砂その他が持ち込まれるのは、やはりふつうではな
く、建物の構造、間取りの問題だと思う。ただし、それは、欠陥を追求すべ
きだ、という意味ではない。仮に、欠陥と分かったとしても、全面的な建て
直しも含めて、改善にいくら費用がかかるか考えるなら、実質的に改善は不
可能だろう。したがって、そういう現実に気づいた管理人から、欠陥として
管理組合などに話すことに、現実的な意味、利益はないと考えた方が良い。
つまり、居住者にたいしては、知らぬが仏、と言う格言にしたがって、余計
な事は言わない方が良い、という意味だ。
 管理会社に対してはどうか。なまじっか伝えたために、雨の時は排水溝を
掃除しろ、などという余計な指示が出そうだと思ったら、伝えなくても良い。
もちろん、居住者が管理会社に言うかも知れないし、そのときはそのときだ。
いずれにしろ、解決できないことだが、そういうときの対応は、うやむやに
することしか無いと思う。のらりくらり、と逃げ回る、でも良い。居住者も
慣れて、半分はあきらめるまで待つ、そういう意味での根比べ、と思っても
良い。ただし、管理人が交代するときは、やはり、伝えるべきだろう。

 さて、ここからさきは、遠い先への話しだ。100年以上先になることか
も知れない。その意味では空想、夢、である。
 住んでみないと分からないこと、しかも、長く住んでみないと分からない
こと、そのようなことを設計段階に盛り込むことは不可能だ。たぶん、そこ
まで考えているゼネコンは存在しないだろう。実験棟やシュミレーションで
は無理である。なぜなら、技術者の頭の中は、物理的な構造の問題でいっぱ
いで、生活、という視点ではないからだ。雨の問題にしても、要するに、水
漏れしないように、である。
 ということは、今、現に人が生活しているマンションが、遠い未来のより
よいマンションのための実験棟、と言うことだ。全マンションが、耐久試験
の真っ最中、なのである。ただし、そう考えている人は居ないから、誰もデ
ータを集めようとしていないだけである。
 別な言い方をすれば、壊すという前提でマンションは設計、建設されてい
るか、なのである。しかも、コンクリートなどの物理的な寿命と、居住者の
生活年数、生活サイクルは全く違うだけでなく、関連の把握は難しい。建前
的に言えば、居住者はいつでも出て行ける、ということもある。そもそも、
建物の寿命が尽きる前に、ゼネコンの設計者は退職している。建物の寿命よ
り、ゼネコンの寿命が尽きてしまうかも知れない。また、いずれ壊すのだか
ら、データなんて無意味と思っているかも知れない。だから、100年後の
マンションのために、という発想が出てくるわけはない、と言っても良いの
だが、それは、じつは、どんなにハイグレードなものでも、全マンションが、
売り逃げ、だからだ。
 すなわち、データを集めないのは、管理をしてないことになる。つまり、
全マンションが管理されていないと言ってよい。そんな現場に居るんだから、
管理人は、もっともっと気楽に考えて良いのだ。



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