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2014年11月14日 (金)

187 個別性のこと

少し先走りすぎたので、築年数、に戻るが、それの単純な意味は、個別性、
である。つまり、マンション毎に異なる、という意味だ。
 もちろん、一年間に完成するマンションの数は半端ではないが、同じ年度
に分譲されたマンションは全て同じような考えて設計されているかと言えば、
そうではないのは自明だろう。タワーは建築に3年かかるとするなら、完成
は今年でも、設計は3年以上前と言うことだ。つまり、じつは、3年前のマ
ンションと考えて良い。そしてその意味では、大規模になるほど、見かけよ
り古い、と考えた方が良い。
 すなわち、築年数というのは、新築分譲時からの年数のことだが、じつは、
設計そして建設に必要な年数を加算するのが本当だと思う。そしてそういう
視点で考えるなら、完成は同じ年度でも、同じマンションはない、と考えた
方が正確だろう。
 そんな事まで考えなくても、立地、規模全て違うわけだから、この世に同
じマンションは二つと無いのは簡単な話だと思う。更にくどくつけ加えれば、
マンション毎に住んでいる人が違う、という、単純すぎてバカバカしい話に
行き着く。
 管理人には、原則として転勤はないから、複数のマンション勤務を経験す
ることはあまりないかも知れない。そのために、あまり感じないかも知れな
いが、じつは、建物の制約とは、建物毎に異なる、と言うことがある。
 建物の個別性、それが制約の核心だ。
 そしてそれが、管理人にとってなにを意味するかというと、管理人の仕事
というのは、その建物限りの孤独な仕事だ、と言うことになる。
 やや文学的な言い方をするなら、管理人は常にひとりぼっち、と言っても
良い。一人勤務だから、孤独、あるいは、ひとりぼっちなのではない。管理
人の仕事の本質なのだ。そして、そうさせるのが、建物の個別性である。
 すなわち、管理人としてどう仕事をするのか、何をするのか、を考えると
きの前提条件は、建物の現状である。建物の現状を管理人が変えることは出
来ない。その意味で、それが制約、制限になるわけだ。そしてそれを一番分
かるのは管理人自身だ。
 すなわち、管理人として何を如何するか、を考えるのは、管理人自身しか
居ない。管理会社が決められるのは、社内手続き程度であり、現場の実情に
合わせた臨機応変の対応は、望む方が無理だろう。つまり、管理人は孤独、
ひとりぼっち、とはその意味だ。
 そしてひとりぼっち、と言うことは、自分で好きなように考えて良い、と
言う意味だ。孤独、というのは、必ずしもマイナスではないのだ。管理会社
からも独立している、と言うくらいの気持ちを持っても構わないだろう。



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