« 183 築年数のさらなる意味 | トップページ | 185 築年数、のまとめ »

2014年10月21日 (火)

184 経年劣化について

築年数の問題とは、ようするに、時間が流れてゆくのに伴い、建物も人
も劣化してゆくと言うことである。中古で購入した人は、若い世代かも知
れないが、新築時に購入した人よりは、収入、そして何よりもそのマンシ
ョンへの愛着は劣るとみて良い。したがって、当初入居者の退去、中古購
入転入によって若い世代が多くなれば活性化する、とは言えないだろう。
まして、退去はしたけれど、売却ではなく、賃貸として持ち続けても、オ
ーナーも賃借人もマンションに愛着は持たないだろう。
 つまり、愛着が薄れてゆくこと、それが居住者の劣化の本質なのだが、
そうなることを、時間の歯にかじられる、と言った人が居るが、言い得て
妙である。愛着がうすれるにつれて、利害が表に出てくる。これはやむを
得ない。ただしそれは、築年数とともに居住者がやり合うようになる、と
言う意味ではなく、居住者も疲れてくる、という意味なのだ。疲れてゆく
に従って、愛着もほどほどに、そしていずれは、愛着では対応できなくな
る、と言うことなのだ。カネ、の問題だからだ。
 いずれにしろ、劣化の程度の目安が、築年数である。建物が経年劣化し
ているだろうと言うことは誰でもわかる。中古で買う人も、古いから安く
なっているのだから仕方ない、と思っているだろう。
 しかし、居住者も劣化している、等と考えた人はいない思う。
 念のためにつけ加えれば、居住者の老化についてはここでは考えない。
老化、そしてすなわち、いわゆる少子高齢化の影響はマンションも免れず、
管理人が当然のようにヘルパーのように頼られるケースはますます増えて
ゆくだろう。勿論、少なくとも今はまだ管理人の仕事ではない。しかしそ
れは、管理人が逃げ出すべき時が来た合図かも知れない。いずれにしろ、
これ以上触れることは割愛する。
 それはさておき、人間の劣化についてつけ加えると、モラル、マナーの
欠落が大きい。勿論、そんなものは最初から持ち合わせていない入居者の
ほうが多いかも知れない。しかしそういうことではなく、以前は気配り出
来た人がしなくなる、出来なくなる、そのことなのである。
 ただし、逆の面もある。汚れていても、以前ほど気にしなくなる人も居
るからだ。これ以上きれいには出来ない、という言い訳も、それなりに通
るはずだ。古くなる、ことの結果を逆用すれば良いのだ。管球の交換が遅
れても、誰も文句言わなくなるかも知れない。古くなるにつれて、居住者
の関心は何がどう変わるか、それをどのように肩すかしするか、逆用する
か、である。
 



にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ

« 183 築年数のさらなる意味 | トップページ | 185 築年数、のまとめ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/57740025

この記事へのトラックバック一覧です: 184 経年劣化について:

« 183 築年数のさらなる意味 | トップページ | 185 築年数、のまとめ »