« 184 経年劣化について | トップページ | 186 問題の根源 »

2014年10月28日 (火)

185 築年数、のまとめ

繰り返すが、築年数の問題は、奥が深く果てしない。どのようにも言い
換えられるが、最後にもう一度言い換えて、要するにズレ、変化の度合い
の問題である、と言って終わりにしたい。築30年ということは、最初の
入居者は30老いたということだし、当然、収入も生活も考え変わった居
る。
 そして、建物は30年前の設計と言うことだ。30年前の設計で最優先
されていたのは何か。間取りか価格か設備か。
 そして言えるのは、後の管理を考えて設計されているとは言えない事だ。
長く住めるように、つまりメンテナンスしやすいように作られているか、
と言い換えれば分かると思う。そしてその問題が、建物の制約である。
建物の制約、とは、かんたんにいえば、何が不便か、面倒か、疲れるか、
と言うことだ。何が危険か、も含まれるだろう。たとえば、屋上に行くに
は、狭い方の開放階段でしか行けないから、場合によっては一度下に降り
てから上がり直さねばならない、と言うようなことだ。散水栓がなければ、
下からバケツに水を入れて上がらねばならない。掃除の効率はかなり落ち
る。このようなことは、工夫で改善できることではないから、いつしかあ
きらめて受け容れているわけだ。 
 さてさて、ディベロッパーや分譲業者がパンフレットでどのようにうた
おうと、マンションに住むのは、家、に住むことではない。専有部分は部
屋でしかない。だからこそ、ワンルームという言葉があるし、2LDKな
どと言う言葉の意味も、部屋、のことだ。マンションの分譲、つまり分け
て売るのが普通だが、それは一棟丸ごと買うことは出来ないということに
他ならない。普通の生活には、50部屋も必要ないわけだが、どこかの外
国の豪邸、いや、日本で言えば、城、を思えば分かることだ。浅学のため、
いわゆる城の間取りや部屋数などは見当もつかないが、どのくらいあろう
と、城は城主一人のモノだ。だから、カネがあるなら、自宅として14階
建てのマンションを買い切っても別におかしくないし、目指してもよい。
その場合なら、部屋、ではなく、家、と胸張って言って良い。
 その飛躍はともかく、分譲、ということも、常識として誰も疑わないが、
だからこそ、確認の必要と意味があるのだ。
 そして、これも一見常識だろうが、建物がもたらす制約は、管理人と居
住者では異なる。不便さなどは、当然居住者も当然感じる。いや、もっと
感じるかも知れない。管理人はあきらめて受け容れるが、居住者はあきら
めずに管理人の責任と考え、従って管理人を使って補おうとする。
 すなわち、ある意味で、マンション内でのトラブルは、建物のもたらす
制約への考え方への違いに基づく、と言って良い。居住者は、なかなか制
約を受け容れないのだ。
 家ではなく、部屋に過ぎない。まずこれが絶対の制約なのだが、そんな
ことを説明する業者はあり得ないし、人は、建物ではなく部屋を買うに過
ぎないことはうすうす分かっていても、いや、分かっているからこそ、建
物のもたらす制約を見ようとしなくなるのだ。
 もっと言えば、制約があることは分かっている、だから、それをカバー
するために管理人がいるのだ、と言う思い込みで、これは、屁理屈だが、
耳に入りやすく、居住者には説得力がある。管理会社は採用時に、こんな
屁理屈が通っていることなど゛説明しない。管理人が当惑するのは当然で
はないか。


にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ

« 184 経年劣化について | トップページ | 186 問題の根源 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/57810352

この記事へのトラックバック一覧です: 185 築年数、のまとめ:

« 184 経年劣化について | トップページ | 186 問題の根源 »