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2014年5月21日 (水)

164 巡回スタート

前置きが長くなったが、とにかく、回り始めよう。一日何回、つまり、
決められたとおりにやれば良いか、テキトーで良いか。それは、回り始め
れば、自然に分かるだろうということで、一時棚上げする。
 眼で、誰にでも分かるのは、なんと言っても、剥落だ。外壁のタイル
がはげ落ちた場合はすぐ分かる。勿論、巡回しながらでは気がつきにくい
所の剥落もあるが、それも、いずれ分かる。
 タイルの剥落に気がついたとき、ここだけかな、ほかはどうかな、と思
うのが普通ではないか。そして改めて見に行くとしても、対象は外壁のタ
イル、と明確になっているから、関係無い場所は後回しでよい。見るべき
場所が限定されている以上、先ず見落としは無いと思う。
 まあ、そこは最初からタイルがないのかも、と思って気にしない管理人
も居るかも知れないし、まだほかにも剥落があるかどうかは、管理会社か
ら指示があったとき調べればよい、と動じない管理人も居るかも知れない。
どうするにしろ、その管理人の見方、考え方の問題で、巡回の本質とは別
の論、と今は言って置きたい。
 鉄部のペンキ劣化による塗装膜剥落も見れば分かる。ペンキが剥げ落ち
たところは、赤くさびているからだ。そして、ペンキの劣化は、日当たり
や風の当たり具合による違いはあるとしても、そのとき塗装した部分全体
で始まっているはずだから、剥落があるとすれば、1カ所ではないのが普
通だ。
 外壁のひび割れ、となると、剥落ほどは目立たないかも知れない。しか
し、ひび割れから雨水がしみこみ、それが中の鉄筋をさびさせ、結果とし
て、ひび割れから、さび色の水がしみ出すまでになれば、色がつくから分
かる。特に、塗装が白色系のばあいは、わかりやすい。
 白華となると、見慣れていない管理人は、白ペンキと思ってしまうかも
知れない。
 ただし、言うまでも無いが、見れば分かる、ということと、すぐ気がつ
く、というのは別の話だ。要するに、いつ発見されるのかは、剥落の場所
次第だ。偶然、あるいは、運、と言ってもよい。
 これは、ある意味では、巡回点検の本質的な泣き所だ。不具合は、いつ
どこで起きるのか、どういう風になるのか、誰にも予測出来ないからだ。
正確に言えば、立地条件や構造、そして施工レベルによって可能性は予測
出来なくはないが、予測のためには、既に触れたように、専門的な知識と
訓練の積み重ねが必要になるわけで、素人の管理人のできる事ではない。
 管理人による巡回、とはその意味である。出たとこ勝負、その日の運、
めぐりあわせ、何とでも言ってよいが、要はそういうレベルの話だ。誤
解を恐れずに言えば、やってもやらなくても大勢には響かない。ただし、
やらなくよいわけではない。やらなくてよいなら、そもそも論じる必要は
無い。やってもやらなくても大勢に響かないが、やらなくてはならない。
では、どうやるべきなのか。それが、論の目的だ。 


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