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2014年5月 7日 (水)

162 巡回とは

ここまでの流れで、たぶんイメージされたであろうが、当ブログで想定
しているのは、廊下や通路、あるいはエントランス回りなどを歩きながら、
見える範囲を目視点検する、というものだ。
 別に特別な知識も経験もひつようはなく、そんなもので本当にいいのか、
というお叱りがあるかも知れないレベルだから、何を改めて論じようとい
うのだ、という疑問すら起きるかも知れない。
 勿論、どのマンションにも特有のポイントや注意点は必ずあるわけだが、
それは、巡回の目的を自分なりに理解していれば十分対応できるはずだ。
基本はあくまで目視点検でだから、意味をつかんでおけば、後は臨機応変
で応用すればいいだろう。
 さて、歩きながら目視、というが、隅から隅までを首を回しながらなめ
るように見てゆく、というようなことは、実は出来るものではない。特定
の場所ならともかく、全館をそのように目視点検するとなると、これは途
方もない重労働となり、不可能だ。人間の注意力、集中力には限界があり、
しかも歳とともに低下するのだから、高年の管理人にはきびしい作業、に
なる。このやり方では、巡回コースの終わり近くでは疲れてくるから、い
や、歩きながらでは、そもそも、注意力が途切れる瞬間があるのではない
か。それなら、見落としが起きても不思議ではない。もちろん、当ブログ
では、そのような点検を考えるわけではない。
 すなわち、一回の巡回ですべてを見ることは不可能、ということだが、
そうなると、何回かに分けて、という対応は当然考えられる。あるいは、
ワンフロア毎に15分くらい休憩して、という冗談のようなやり方がある
かも。あるいは、ある階はきちんと、その他の階は流す、という配分。そ
して、一週間単位で全館、というように毎回配分を変えるやり方ならそれ
ほど無理はないから可能だろう。他人の眼には、配分変えて巡回している
なんてわからないことだ。
 要するに、目視、というが、本気で考え出すと、実はなかなか大変な作
業ということを肝に銘じなければならない。別な言い方をするなら、専門
的な訓練を何年も積んできた人しか出来ないのが目視点検なのだ。素人の
管理人ができる事ではない。素人のできる事など、たかが知れている。
 そして、出来ないことなのだから、真剣に目指すのは無駄、ということ
になるのだが、それは、さぼるのではなく、目指さないと言うことで、な
ぜ目指さないのかをきちんと説明できることが前提になるのは当然だ。説
明できないときは、単なるサボりになる。この違いは決定的だ。


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