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2014年4月21日 (月)

160 見落とし、のこと

お散歩ペースでの巡回。では、見落とし、ということはどうなるなのか。 
建物の不具合が生じたそのときにすぐ目視で発見するのは無理、 という
ことは、見落としについては気にしない、とあえて言っておこう。
 誤解を招かないようにもう少し説明すると、例えばポンプがわかりやす
い。制御盤にはたぶん電流計が着いており、配管には圧力計が着いている
るはずだ。それらは、運転したときの状態を見るためである。つまり、見
て意味を読み取るためのモノだ。運転時それらを見なかった、数値の変動
に気がつかなかったとなると、見落としとして責任を問われる。
 さて、マンションに、そういう場所はあるか。加圧給水ポンプはどうか。
制御盤の表示窓に、なんらかのデジタル表示がされるはずだが、管理人に
そのチェックは求められていないだろう。建物の外壁にしても、ゼネコン
から引き渡し時に、要チェック箇所として文書で通知されたり、委託契約
に巡回時の点検箇所が明文化されていない限り、見る義務はない。
 つまり、管理人は、見ていればそのとき発見出来たはずだ、として責任
を問われる場所、箇所はない。その意味で、見落とし、の責任を問われる
ことはない。
 ただし、エントランスのドアのように、管理人も出入りしたり開け閉め
するような場所であれば、気がつかなかったとは弁解出来ないかも知れな
いが、それは言わば常識的なレベルだろう。そのレベル限りだ。 
 見落とし、はむしろ別の次元のはなしと言うべきではないか。
 建物は必ず劣化し、設備は必ず老朽化する。別な言い方をするなら、モ
ノは必ず壊れる、ということに気がついているかどうか、なのだ。人は、
そして自分も歳をとり、気力体力は落ちるではないか。
 更に言い換えするなら、建物設備の劣化・不具合には、管理人は全く責
任はない。しかし、なんとなく報告しにくい、というのが普通だろう。喜
ばれる情報ではないから、気の進まない面があるのはやむを得ない。
 ともかく、報告したために管理組合からは筋違いの嫌みを言われ、ぼや
きを聞かされるなら、報告を先送りしたくなるのも自然かも知れない。
 しかし、管理人稼業の醍醐味は、じつは、巡回なのだ。なぜなら、それ
は建物のあら探しだからだ。あら探しは楽しい。だから、管理人のあら探
しをして楽しんだり、管理人を困らせて楽しむ居住者が後を絶たないのだ。
ならば、管理人も同じ事して良いはず。不具合の報告は、特定の居住者へ
の仕返しではない。しかし、堂々と倍返し?を楽しもう。
 その意味では、見落とし、はもったいない?事でもある。目を皿のよう
にして巡回する必要は無いが、多少は気を回して、報告して、あとは管理
会社と管理組合のお手並み拝見、高見の見物としゃれ込んで、ストレス解
消を計る方がいいのではないかと思う。


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