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2014年3月 7日 (金)

154 危険とリスク

どんな仕事にも危険はある。そしてその、危険、の具体的な意味も、仕事
によって異なるだろう。
 マンション管理人、という仕事にも幾つかの意味での危険があるが、それ
を考えるには、巡回という作業が一番わかりやすい事例だ。そこで、多少逸
脱になるかも知れないが、危険、について触れておこう。
 まず、危険、と、リスク、について。
 ここでは、危険、とは、直接自分の体に関わるもの、という意味で考えて
おきたい。例えば、階段で転ぶ危険、というような場合だ。それにたいして、
リスクは、想定外の責任追求を受けたり、損害を蒙る時を考える。首になる
リスク、とでも言うべきか。
 既に触れた例で言えばこうなる。足の弱った人に手をさしのべるのはいい
が、相手が体のバランス崩してよろけたとき、支えようとした自分も転倒す
る危険と、転倒した相手が骨折したら責任を問われて医者代を請求されるリ
スクがある、という言い方になる。
 別な言い方をするなら、リスク、というのは、本来は管理人には関係無い
ことなのに、巻き込まれて何らかの責任と負担を追求される可能性のこと、
と言ってもよい。要するに、スキがあると、脇が甘いと、なのだ。
 危険、については、何しろ自分の体調や体力にも関係するから、分かって
いるはず、とも言えるが、慣れてくると甘く見て事故、怪我、になる。事故
や怪我の危険は、現場だけでなく、通勤途中でも、あるいは自宅でもあり得
るが、巡回時は、何しろ動いているから、つまずく、転ぶ、滑る、すべてあ
る。いや、巡回時の自分の上に何かが落ちてきて直撃食らう、かも知れない
ではないか。マンションの危険箇所、作業場の注意点については、管理会社
などから文書も来るはずだ。例えば、脚立の使い方、乗り方というたぐいだ。
まあ、動けば危険も伴う、ということだから、わかりやすいと思う。
 しかし、リスク、は、いつ何が原因なのか分からない。動いた責任、動か
なかった責任、どちらも追求されかねない。逃れようがない。
 さて、外壁が落下して通行人が怪我をした場合だが、もちろん管理人に責
任はない。そのとき落下してその通行人を直撃する、等と管理人は知ってい
たわけではないからだ。超能力の管理人、なんてドラマはあったかどうか。
 にもかかわらず、怪我した通行人がなんと言ってくるか、は誰でも予想出
来るはず。運悪く、そのときそのマンションの管理人だったために、巻き込
まれてしまう。まさに、リスク。つまり、危険、とは自分の怪我の可能性。
リスクとは、他人の怪我の責任を追及されることだ。
 ただし、すべてのマンションがそうだというのではない。立地次第で、敷
地に余裕あるなら、いや、植え込みを巡らすスペースは確保してあるのが普
通だろう。しかし、真下に落ちるとは限らない。強風で飛ばされて、もある。
 いずれにしろ、危険、そしてリスクがあり得る、ということを忘れなけれ
ば良いと思う。


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