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2013年12月21日 (土)

144 手助けは親切?

手助け、ということが求められる大きな理由は、言うまでも無く、少子化
高齢化だ。たぶん、ワンルームだけのマンションでも、居住者が単身老人ば
かりになれば、望まれるようになるかもしれない。
 しかしそうだからこそ、手助け、が管理人の仕事ではないのは自明だろう。
 それでは、居住者が手助けを期待しているような場合でも、常に見て見ぬ
ふりすべきなのか。
 まず言って置きたいのは、手助け、というのは、すれば良い、した方が良
い、すれば必ず結果はプラスというわけでは無い。時と場合による。すなわ
ち、手助けするのも親切、しないのも親切。この原則を肝に銘じてなければ
ならない。手助けをしないのは、不親切や意地悪や優しい気持ちが無いから
では無く、手助けをしない方が親切だからなのである。
 別の言い方で説明するとこうなる。手助けするつもりだったが、つまずい
て転んでしまい、はずみで居住者も一緒に転んでしまった。そしたら、居住
者は転んだ時に骨折あるいは頭を強打して、大変なことになったと仮定しよ
う。このばあい、居住者に怪我そして後遺症が残ることになった責任は誰に
あるのか。管理会社はどう言うか。
 仮定に基づいて、こういう事例の結末をあれこれ述べる必要は無いと思う。
 手助けしないのも親切、ということを忘れなければよいのだ。
 言うまでも無いが、少子化高齢化に原因することは、管理人が対応できる
事では無い、という単純な話だ。
 あるいは、認知症を考えてもいい。資格経験問わずで応募して採用された
管理人に、認知症の人の扱いができるのか。想定外、のはずだ。あるいは、
簡単なパンフレットでマスターできることなのか。もし誰でも簡単に対応で
きることなら、家族が苦しんだり認知症が社会的な問題になるはずが無い。
 いわゆるAEDも同様。扱いが正しくなかったので、助かるべき命が助か
らなかったといわれて責任を追及されたらどうするのか。それなら、余計な
手出しはせず、実際に扱ったことが無いので使えなかったと逃げる方が安全
だろう。マンションは病院ではないのだ。
 すなわち、たかが手助け、ではない。
 結論は、ある意味ではわかりきったことだ。手助け、お手伝いは管理人の
仕事とは全く無関係だが、必要、してあげようと思ったのならしても良いが、
当然限度はあるし、どこまでやるのかは管理人自身が決めることで居住者に
言われる筋合いは無い。手伝わない、助けないのも親切だから、自信を持っ
て応対することが肝心。
 そしてそういう理屈を頭に入れておき、具体的には、ヒマそうに見えない
ような演技で逃げるのが一番。そして、手助けなんてしないよと、堂々と?
開き直ることを目指そう。
 つまらぬことを頼まれたり言われるのは、スキがあるから。
 手助けの問題も、実はそれに尽きる。

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