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2013年11月14日 (木)

139 シェアハウスのこと

ここで、脱線して、いわゆるシェアハウスについて考えておこう。
ただしそれは、いずれわき上がる苦情を考えると、管理人にとってもやっか
いな問題になるので、今から考えておくため、では無い。
 考えるのは、マンションとはどういう建物か、である。シェアハウスの出
現は、マンション管理・管理人を考える手がかりがまた一つ増えた事を意味
するからだ。
 おさらいになるが、エントランス、廊下、は共用部分だ。そしてエレベー
ター、キュービクル、揚水ポンプなどの設備も同様。すなわち、共用部分が
あってこそ専有部分で生活出来る。つまり、以前から触れているように、設
備に関しては共同と言うことだから、マンションとは共同生活の場と考えね
ばならない。
 戸建て住宅地の町内会の場合、私道は共有になっていたとしても、設備関
係はすべて独立、単独である。しかし、いわゆるゴミ当番、清掃、除草は協
同の作業として自覚されている。
 マンションは逆に、自覚されていない。管理費、修繕積立金の意味につい
て、正確に理解している人は居るかどうか。まあ、払ってさえいれば意味な
んてどうでもよい、が普通だろう。
 すなわち、設備管理という意味では共同生活だが、つきあいはしないとい
う意味で独立生活している。これを元に戻し、共同生活ということを全面に
打ち出したのががいわゆるシェアハウスだ。すなわち、究極のマンションと
はシェアハウスと言っても良い。
 ただし、昨今問題なのは、共同生活という気持ちを持った人が増えたから
ではなく、オーナーの家賃稼ぎのためだからである。別の言い方をすれば、
本来のシェアハウスというのは、マンションの原理そのものだが、それの逆
用だからやっかい、ということだ。
 余談だが、自分は住まずに賃貸にして家賃を稼ぐため、あるいは投資目的
で買う人なんていくらでも居るではないか。住む、ということは義務ではな
いのだ。
 マンションは、いわゆる億ションであろうと、所詮仮の住まいでしか無い。
親子三代、100年住むなんてだれが考えても不可能。しかし戸建てなら別
に不可能では無い。コンクリートとしては大丈夫でも、自分以外の全員が壊
して建て直しに賛成したら、所有権があるのにもう住み続けられない。専有
部分限りの所有権なんて、その程度のレベル。
 その意味で、賃貸のほうが正しいマンションの住み方になると思う。たと
え2LDKでも、帰ってきて寝るだけなら、シェアハウスとどれだけ違うか。
もちろん、価値観、考え方によって価値は変わるから乱暴な論になるが、本
質論だけで見て行くと、シェハウスは決して異常では無いし、住居マンショ
ンと相容れない利用法では無い。価値観、社会的なイメージ、評価次第だ。
 マンションの間取りとしては、今のところ、ワンルームか、複数ルームそ
してDKという、部屋数基準で作られている。それに対して、シェアハウス
というのは、使い方の問題だ。別の言い方をするなら、住居ではなく、宿泊
可能な事務所、営業所、としてマンションの部屋を使うのは別に珍しいこと
でも何でも無い。ようは、シェアハウスへのリフォームが想定されていない
からであろう。複数の専有部分をまとめてシェアハウスに作り直すのであれ
ば、たぶん問題は無くなるのではないか。
 それでも困る、まずいというなら、シェアハウスがまずいのでは無く、マ
ンションそのものが実は元からヤバイ原理なのだ、という意味になる。


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