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2013年10月 7日 (月)

134 メモのこと

話がわき道に入ってしまったが、騒音の例で、申し立てた居住者がメモを持
ってきた時の続きを考えておこう。
 まず、音の元が特定できる場合。何の音か、と、どこからか、である。調
査の継続として、該当と思われる部屋に行くしかない。そして、まず心当た
りがあるかどうか、というお尋ねから始める。メモそのものはまだ見せない
方がよいが、メモによってほぼ時間帯とかある程度のパターンはつかめるだ
ろうから、それを伝えればよい。
 ここで間違えてならないのは、伝える、ことに徹することだ。問いただす、
追求する、では無い。下の階で、何時頃これこれの音がして、こういう理由
で困っていると言ってきた、と言うだけで終わりにする。それに対して、心
当たり無い、と言われたら、そこで終わり。それ以上の深入りは無用。
 分かっていてとぼけているとは限らない。とっさに思いつかなかったと考
えておく方がよい。悪意で騒音出しているので無い限り、意識していないの
だから、とっさに思い出さなくても別に不当では無いのだ。普通の人なら、
もしかしてあの音かな、となるだろう。それでよいのだ。後になって気がつ
いた、でもよいのだ。
 ただし、何の音か分かっても、それで解決になるとは限らない。たとえば、
乳児が歩行器で動き回るときの音。フローリングの床なら響くだろうが、だ
からといって歩行器を使うな、と言える権利は、たぶん、だれにも無い。た
だし、歩行器なら一時的なもので、いずれは使わなくなる。つまり、いずれ
はその音はしなくなるのは予想出来る。子供の出す音は、子供の成長によっ
て止まる可能性が高いからだ。勿論、そのときは違う音が響くかも知れない
が。
 いずれにしろ、それまでガマンしてください、と言いたくなるとしても、
この台詞は言ってはならない。音の原因と思われるものとして伝えれば、あ
とは言わなくても分かるのに、しつこく念を押すことは出来ない。ガマンし
てください、と言う権限は誰にもないからだ。
 この段階では、たとえば、音の原因は歩行器、と分かったことでよいのだ。
勿論それは解決では無いから、再び下の居住者が苦情を言ってくるだろう。
そのときは、今度は歩行器の音が、とストレートに言える。それでよい。
 繰り返すが、苦情への対応とは、管理人が苦情の解消を目指すことではな
い。苦情の解消は当事者出ないと出来ない。つまり、管理人に出来ることは、
当事者に気がついてもらうことだけである。
 では、気がついたらどうなるのか。普通の人なら、なるたけ音を出さない
ように気をつけるだろうし、理由を話して理解を求めるだろう。無視したら
どうするか。その時は、管理組合が判断することで、管理人の出番では無い。
ここを絶対に間違えてはならない。


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