« 086 管理人と管理員 | トップページ | 088 現場の本務 »

2012年10月14日 (日)

087 管理人、の仕事

一人勤務の現場では、マンション管理人は、清掃員・建物管理員・世話人
を兼務している、という考えは、当ブログの前提だが、改めて強調したい、
という意味では結論でもある。そして、あるべき管理・管理人もこの考えに
基づいて考えてゆく。
 さて、こういう風に分けてみると、管理人の現状がよく見えてくると思う。
何となく感じていたことが、ハッキリするという効果が出てくる。
 第一点は、現状の管理人の業務の内容は、明確な根拠のない雑多な仕事の
寄せ集め、ということだ。ようするに、管理会社からして、そこにいるのだ
から、出来そうなことは何でもかんでもまず管理人にやってもらおう、とい
う考え、ということが分かる。管理会社がそうであれば、居住者も当然、い
や、それ以上の範囲で、管理人に頼もうと考えても不思議ではない。管理人
の困惑の一因はここにある、と言えるだろう。
 第二点は、管理室に居ることの意味だ。管理人は管理室に居なくて良い。
これが絶対の大原則だ。それは、窓の位置と大きさでも分かる。居住者との
応対、受付のためなら、オープンカウンターが当然。そうでないのは、管理
室はインフォメーションデスクではない、ということだ。
 管理人は管理室で何をするのか。事務であろう。現場によって、事務の量
は異なるとおもうが、ある意味では、管理とは、事務から始まり、事務で終
わる。それは、各種の点検報告書や役所関係の書類綴りを見ればどういう意
味か分かるだろう。
 もちろん、清掃や巡回が終われば、管理室に戻って一休み、と思うのが普
通だろうが、昼食休憩時間以外は、コーヒー程度はともかく、読書は許され
ないことになる。多分、管理会社も、管理組合も、そこまでは言わないだろ
うが、細かい居住者なら指摘するかも知れない。その可能性は心にとめて置
いた方がよいだろう。休憩時間はあるが、管理室は休憩室ではない。コーヒ
ーや読書の是非などは、三分割論で簡単に答えが出せる。
 そして第三点。これが一番肝心なことなのだが、管理人の仕事を現場から
考える基準は、常に同時に複数ある、ということが分かる。つまり、管理人
の全てを統一的に見る基準はあり得ないということだ。だから、なんの限定
もなく、管理人、として論じられているときは、必ず理解に抜けがある。管
理人について、でありながら、人によって意味や論点が違ったり、ずれたり
するのはこのためと考えた方が良い。
 最後の第四点目は、清掃と巡回は建物に関する業務だが、世話人というの
は、居住者に対する業務であることだ。マンションという建物に人が住んで
いるのだから当然だろう、ではない。そういう見方こそが誤りなのだが、こ
の問題についてはあとで改めて細かく検討したいと思う。
 以上の四点を確認したあとで、じゃあ、管理人とは、本当のところ何をす
る仕事なのか、わかるだろうか。余計分からなくなったと感じる諸兄も居る
知れないが、じつは、自明なのだ。建物の管理である。管理人は、建物を管
理する仕事であって、居住者を管理する仕事ではない、と言えば納得出来る
だろうか。

にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ

« 086 管理人と管理員 | トップページ | 088 現場の本務 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/47443815

この記事へのトラックバック一覧です: 087 管理人、の仕事:

« 086 管理人と管理員 | トップページ | 088 現場の本務 »