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2012年10月 7日 (日)

086 管理人と管理員

さて言葉の問題を考えてみたい。管理人、という言い方がふつうだろうが、
管理員ということばも決して珍しくはない。管理会社は、自社の社員という
意味合いで、管理人ということばより、管理員、と言うかも知れない。当ブ
ログでも、今後、使い分けることにするが、それはあくまでもここでの勝手
な区別であって、辞書や、国語学に基づいての根拠はない。
 管理人と管理員、つまり、人、と員との違いは、担当範囲を基準にする、
と当ブログでは考える。
 例えば、清掃員という言い方が普通だが、清掃人、とは言わない。必殺仕
事員、なんて言い方も無い。なぜか。
 清掃員は、清掃の仕事しかしない。事務員は事務しかしない。清掃員が巡
回や点検をする現場なんて聞いたことがない。事務員が機器のメンテナンス
や営業をする会社だってないだろう。必殺仕事人は、表の稼業を持っている。
 しかし、管理人、は清掃もするし、管理室での事務もする。
 では、管理員、と言うときは何をするのか。マンション管理、というのは
文字通りの意味、すなわち、マンションという建物の管理のことだ。そして
もう一度繰り返せば、建物管理とは、建物の状態を常に把握していて、変化
が起きたときは速やかに管轄部署に報告する、と言う業務である。すなわち、
巡回がまさにそうなのだ。従って、管理員、というなら、巡回しかしない、
となる。もちろん、今後はその意味で使うが、念のために、建物管理員、と
いう言葉を使うことにしたい。
 清掃するのは清掃員、巡回するのは建物管理員、と決めたとき、それでは、
居住者応対をする人はなんと言うのか。当ブログでは、世話人、と言おう。
世話員ではない。それは、世話員なんて言葉が無いから、ではない。仕事の
分野がきわめて広いからだ。
 例えば、居住者からの各種の届出書類の処理。これは、事務員、の役割だ。
居住者からの苦情やトラブルへの応対は、管理会社の担当の仕事で、ここま
で管理人の業務として明記している委託契約はないはずだ。つまり、これは、
管理会社の社員の仕事。そしてもし、痴呆症の居住者への対応や、足腰の弱
った高齢者に手をさしのべるとすれば、これは介護員の役割。全て、員、だ。
そしてそれらを総合してやることにならざるを得ないから、人、つまり世話
と、当ブログは定義するわけである。
 そして、清掃員と建物管理員と世話人の仕事を一人で兼任するから、管理
人、なのである。
 最後に念を押しておくが、兼任、という言い方をするは、別々の人が担当
するのが原則と考えるからだ。それは、規模が大きくなるとまず、清掃員を
配置して、管理人の仕事から切り離すことで分かると思う。

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コメント

員と人、そのとおりだと思います。私の言いたいことを書いていただいてうれしいです。
法律や標準規約、標準委託契約書は「員」ですが、ひねもすの勤務する現在のマンション管理規約では「管理人」のまま、でも東京でのマンションでは、「管理員」と、統一もされていませんね。管理「員」検定も、テキストで求めているのは「何でも屋」に近い、上から目線が入ったものでした。

たかが言葉の問題、されど言葉の問題、
いや、言葉だけの問題ではないのだ、
と思っています。

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