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2012年8月28日 (火)

081 居住年数と築年数

ところで、居住年数30年、というのは結構難しいかもしれない。分譲マン
ションの平均居住年数、というような統計データを調べたわけではないから
当てずっぽうになるが、居住実績はそれほど長くはないと思う。
 とくに、これから先の30年、となると、かなり難しいのではないか。少
子高齢化という言葉が示すように、先行きに明るい話はない。なによりも雇
用が安定しなければ、ローンでマンション買うことが出来ない。中古で買っ
て30年住み続けられるのかどうか。ローンは退職金で何とかしても、毎月
の管理費・修繕積立金は終生払わねばならないからだ。マンションについて
考える、管理について考える、などと言うことも、実は収入がある間だけの
関心ごとで、細々と年金暮らし、となれば、そんなこと考える気持ちのゆと
りはなくなるかもしれない。
 そう考えてゆくと、年数の基準は、居住年数よりも、築年数のほうがより
わかりやすいかもしれない。居住年数は居住者ごとに異なって共通性がない
が、築年数というのは全居住者にとってもおなじで絶対だからだ。全居住者
が新築分譲時からの生活であれば、築年数と居住年数は同じことだが、そう
いう幸せなマンションはたぶんない、ということで、以後、管理について考
えるときの年数の基準は、築年数、ということに変更したい。
 建物や設備の劣化は築年数、つまり経過年数に基づく問題、という意味で
は、居住年数を考える方がおかしい、という見方もあるかもしれないが、居
住者がいつ気がつき、いつから気にし始めるのか、ということが管理の出発
点、と当ブログは考えるから、居住年数は無視は出来ない。しかし、経年劣
化による不具合は全居住者に関係する、というように、築年数には絶対性が
ある。まあ、相対性と絶対性の比較はあまり意味がないかもしれない。
 仲介業者は、中古ですから、これからどんどん不具合が起きて修繕が多発
しますよ、などと話すわけはない。中古ですが、管理が行き届いているから
安心ですよ、と言うはずだ。安心とは何か。今まで何回も修繕を経験してい
るので対応がわかっている居住者が多いから、あるいは管理組合としていろ
いろ経験していますから、まあ任せていいでしょう、という意味で安心なの
です、とまでは説明しないだろう。
 結局、築年数と居住年数の時間の競争、という言い方が一番現実として正
しいかもしれない。古くなって痛みや劣化が目につくようになったので気が
つくのか、長く住んでいるうちに気がつくようになるのか、である。もちろ
ん、どちらでもいいのだ。居住者はいつ気がつくか、それだけが問題なのだ。

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