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2012年7月28日 (土)

077 管理の必要性とは?

長々と管理をめぐって考えてきたが、最後にまとめておきたい。
 分かり切ったことを、もう一度確認しておこう。
 まず、マンションとは管理が必要な住居、ということが絶体なのである。
ただし、これは無人管理の物件が存在することで分かるはずだが、管理人の
必要性の根拠ではない。もちろん、そのまま展開すると、だから管理人は居
住者サービスが仕事だろう、という理屈に進めるし、そうまくし立てる居住
者も居るが、管理人の仕事は契約で決めることであって、居住者の要求によ
り決める事ではない。だから、居住者の屁理屈に応じる必要は無いし、そも
そも居住者と管理人が相対して相談して決めるべき問題ではないことを確認
しておきたい。
 さて、管理が必要なのは30年、或いは40年以上使い続けるからだ。物
の寿命はみな違う。コンクリートは100年保つかも知れないが、ポンプは
そんなに保たない。配管も詰まったりする。このような、設備ごとの寿命は
みなちがうから、まだ大丈夫かどうかの確認、つまり管理が必要になる。そ
して、外壁などの汚れは直ちに不具合を引き起こすわけではないが、汚れた
ならきれいにしたい と誰しも思うだろう。
 もう一つは、一体性ということだ。戸建て住宅では、劣化などもその家だ
けの問題だ。隣の家の屋根の雨漏りのために、自分の家の天井がぬれるよう
なことはない。しかし、マンションでは、こういうことはむしろ普通だ。誰
かの所の不具合が自分の所に響くから、居住者が快適に生活するためには、
自分の専有部分だけでなく、マンション全体の状況が重要なのだ。
 その二つの理由で、マンションは、管理、ということが必要になるのだ。
 簡単に言えば、どんなものでも、物である以上は管理が必要という意味だ
が、これを正確に理解するのは意外と難しい。多分、ほとんどの居住者は勘
違いしていると思う。
 すなわち、管理が必要、と正確に理解してから、次の段階として、では誰
が担当するのか、というステップに進むのが正しい展開である。
 しかし、マンションには当初から管理会社が管理室に管理人を配置してい
るのが普通のため、管理は管理会社と管理人の仕事だ、とイメージされてい
る。もちろん、これは勘違いで、順序は逆だ。
 しつこく言い替えれば、管理会社とは、居住者に寄生しているのではなく、
マンションとは管理が必要な住居だから存在しているのだが、逆に思ってい
る人がほとんどだろう。居住者個人では管理など無理だから、管理会社とい
うものがうまれたのだ。管理会社は、まず、ハッキリと、管理に関しては居
住者は無能力です、と宣言した方が良い。

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