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2012年6月21日 (木)

072 管理室でわかること

マンションを買う、のには共有部の利用権も含むわけだから、管理室の利
用権もある、という拡張解釈には無理があるとしても、管理室を見ることく
らいは可能だろう。管理室は管理組合管理の場所になるはずだから、少なく
とも、組合の役員は自由に入っても良い。理屈ではそうなると思う。
 管理室に出入りすれば、管理、と言うことに関心を持つだろう。現実は、
口出しが増えるだけかも知れない。しかし、それが管理のレベルアップへの
スタートになるのだ。管理室が乱雑なのは、書類をしまうキャビネットがな
いから。そう言えば、来た人はみんな納得してくれるはずだ。百聞は一見に
しかず。なぜ、見に来てもらわないのか、と言いたい。管理人の私物が散在
しているのはしまう場所がないから。何となく空気が重く感じるのは空調が
ないから。問題点はいくらでも見つかる。
 管理室を見れば、管理組合のレベルは簡単に分かる。ここで大事なことは、
管理室は作り替えや移転が事実上出来ない、と言うことだ。正確に言えば、
技術的には可能だが、移設経費の面で不可能だ。その結果、管理のレベルは、
下げることは出来るが上げることは出来ない。なぜなら、管理室を変えられ
ないから。
 そして、無人管理と24時間有人管理の違いは、管理会社の違いではない。
管理費の金額の違いにすぎない。管理レベルとは管理室のレベル。従って、
管理室があれば、そしてそこを見れば、無人であろうと管理のレベルは分か
る。無人管理の前提で建設されたマンションにも、必ず管理室はある。これ
は重要な事実だ。
 考えてみると、管理室の設計はディベロッパーであって、管理会社ではな
い。すなわち、マンションの管理レベルを決めたのは実はディベロッパーだ。
24時間有人管理とする方が販売しやすいと思うからそうしたのに過ぎない。
管理レベルとは、実はその程度のものだ。とすれば、想定された管理に基づ
いて作られた管理室。その管理室で、ディベロッパーが想定した以上のレベ
ルの管理が可能だろうか。
 すなわち、現状、管理とは、買う、ではなく、買わされる。なぜなら、選
択の余地がないからだ。管理とは、建物単位であって、専有部単位ではない
からだ。その意味では、居住者個人に選択権はない。管理会社は、マンショ
ン購入者が個別に選べるのではない。選択権がないのに、買う、とは言えな
いだろう。もっとも、居住者が各自の希望を言い出すと収拾が付かなくなる
ので、管理については選択できない方が良いのかも知れないが。

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