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2012年6月28日 (木)

073 管理は買えるか

見習人の立場から見て、マンションは管理を買え、という考え方に一番違
和感を感じるのは、買え、という考え方にある。
 結論を先に言えば、自分の住まいなのだから、管理は自分でやるのが本来
だろう。つまり、買う、という言い方は、居住者であることの義務と責任を
忘れさせる。この意味で、当ブログは、管理を買え、という論には不同意で
ある。
 もちろん、居住者ひとり一人では建物管理なんて無理だろう。だからこそ
管理組合があるわけだ。従って、居住者は全面的に管理組合に協力するのが
自然である。そう考えてゆけば、管理を買え、という考え方は、管理人はも
とより、居住者の立場からの論でもない、と言うしかないと思う。
 いずれ具体例で示すが、マンションの全ては居住者次第である。管理レベ
ルとは居住者の考え方のレベル、収入のレベルそのものだ。管理費を取る?
だけでまともな管理をしない管理会社もあるだろうが、それを許しているの
は居住者だ。居住者や管理組合がきちんと機能していれば、管理会社もいい
加減なことは出来ない。きわめて単純な自己責任の現実である。
 子育て、或いは仕事に追われて、管理組合の事なんて無理、という時期は
誰にもある。つまりは住まいの管理は出来ないと言うこと。そういう時期に
管理レベルがどうのと言うこと自体が矛盾している。もちろん、気がつかな
い居住者がほとんどだが、居住者の矛盾も一因で、管理会社ともギクシャク
する。こういうときは、ギクシャクしているほうが正常。いわば、管理会社
も管理人も達観し、高所から見ているべきだ。居住者の自覚は低いときだか
ら、ギクシャクのどさくさに紛れて、管理会社や管理人は、いくらでものら
りくらりで良いのである。ハッキリ言えば、まともに対応しなくて良い。
 すなわち、居住することの責任と義務の自覚がないかぎり、普通に言うと
ころのマンション管理のレベルなど知れた程度で終わる。その鉄則を無視し
て努力しても徒労に終わる。
 もし、希望するレベルを実現したいなら、どんなに少なくとも、管理費は
一桁増やさねばならない。二桁増やせば満足できるだろう。管理を買え、と
いう論は、その時初めて意味を持つ。いつかは、管理を買う、と言ってみた
い。そういう目標を持つのは悪くない。それを目指して努力してくれる過程
で、気がついてくれるかも知れない。もちろん、目指すべき管理のマンショ
ン、いや億ションは限られているし、当ブログとは無縁なのは言うまでも無
い。その前提を強調しておきたい。

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