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2012年5月 7日 (月)

066 鍵のこと

引継に関して、最後に触れておきたいのは、鍵のことである。
 管理室には実に多くの鍵が保管されている。鍵の引き継ぎ時の確認は担当の
仕事なのだが、原則に忠実な人はまず居ない。手を着け出すと、1日では終わ
らないかも知れないからだろうか。
 まず、マンションが完工して、引き渡し時の鍵がそのまま完璧に保存されて
いる、というマンションはないと考えた方が現実的である。タワーのような規
模になると鍵の本数も半端ではない。その鍵はどこの鍵か全て把握している人
は居ないだろう。年数がたてば、担当、管理人、何回交代するか分からない。
無くならない方が不思議、と言って良い。
 なお、管理組合役員が、いくつかの鍵を持っている場合もある。しかし、管
理簿にその旨は記載されていないならば、管理人は知らないこと関わりないこ
とで良い。管理簿と現物が一致していれば良いのだ。
 さて、鍵の問題とは、言うまでも無く、紛失だ。原因は単純で、持ち出すか
らだ。しかし、鍵は持ち出さないと使えない。では、紛失は防げるのか。
 逆から考えて見よう。マンション内に鍵が落ちていることは日常のことだ。
しかし、誰のどこの鍵なのか、もちろん分からない。ドアの鍵らしいと推測で
きるとしても、全居室のドアに差し込んで確認してみる管理人は居ないはずだ。
 つまり、どこの鍵か分からなければ実害はない。したがって、マンション外
の紛失なら心配無用。もちろん、何かの目的のためにそれと特定されて盗まれ
た場合は別だが、鍵は、カード類と違って個人情報を持っていない。
 ようするに、なくすという前提で安全策を考えてはどうか、なのだ。例えば、
自信の無い人は、自分用のスペアを作れば良い。そして、どこの鍵なのかの表
示や目印を付けなければ良い。もちろん、当初の保管数には含まれないから、
落としても保管鍵数には影響しない。
 なぜならば、鍵管理とは、数の管理だから。全てオリジナルのものか、まで
の確認はしてない。その確認まで始めると、微妙で奥の深い問題になるからで、
していないし、やる予定も無い以上、立ち入る必要は無いだろう。管理会社も
藪をつつくようなことはしないはずだ。
 したがって、数の問題、というレベルにとどまる限り、対応策はあるはずだ。
 そして、鍵管理の真実こそは、引き継ぎ時に前任者が後任に言うべき唯一の
ことだ。多分、文字には出来ないだろう。クレーマーは誰か、等と言うことよ
り、遙かに重要なことで、自分のクビにも関わることだ。もちろん、鍵に関す
るマル秘の引き継ぎ事項は、ない方が良いに決まっているが、現実と言うもの
は、それほど簡単ではないのだ。

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