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2012年3月14日 (水)

059 法契約の意味 

 

管理委託契約書は、契約書だから、管理組合と管理会社が、これでいい、と
捺印すれば確定する。そして、それ以後は契約履行だけの問題になる。
 したがって、ある作業を月1回行う、と明記されているのに、年1回しかし
なければ、もちろん契約違反になる。年1回、と表示するところを間違えて月
1回としてしまった、ということはもう通らない。管理会社も署名捺印してい
るし、だいいち、契約書自体、管理会社が作成したものではないか、と言われ
たら反論は難しい。
たとえ内容に間違いがあっても、それで良い、と双方が合意したのだから、そ
の時点で、間違いも間違いでなくなる。つまり、委託契約書というのは、実は
常に完璧なのだ。この事実は、きわめて重要で、場合によっては、会社を揺る
がすことになりかねないのだ。 
 委託契約書と照らし合わされて不履行を指摘され、管理委託費の減額や、払
い戻しを求められて応じざるを得なかった事例が、実際に発生している。もち
ろん、管理会社は、そのような事例は公表しない。しかし、今後、増えること
はあっても減ることはないだろう。定年になって暇になり、生活にも余裕があ
って法律などに関心ある人が、管理契約を精読すれば、ボロはすぐ見つかる。
まあ、いわゆる過払い金取り戻しのように、直接居住者にまで払い戻されない
だろうから、やる気は起きないかも知れない。それに、組合が動いてくれるか、
誰が交渉するか、等と考えると結構面倒だし。まあ、うまく行けば、大規模修
繕も全額管理会社負担でできるかもしれないのに、だ。
 それならば、管理会社のほうで先に問題点を見つければよいのか。居住者や
管理組合に指摘されるよりはましかも知れないが、同じだろう。問題は、いつ
どこで訂正するか、になる。管理人には関係ないことだから、高みの見物でも
良いが、ノータッチがベストだろう。
 総会の時に説明して訂正するのが筋だが、突っ込んでくる居住者が居るとき
の対応まで考えるとそれほど簡単ではないかも。こっそり訂正するのが一番か
も知れないが、バレたときどう説明するか。管理会社と管理組合の間がうまく
いっているときなら出来るかも知れない。しかし、何かでもめている、などと
いうときは、火に油を注ぐ事になりかねない。どのみち、トラブルは覚悟する
しかないのだ。
 すなわち、委託契約書はいかに重要か、ということで、管理会社も担当もあ
まりに能天気すぎるが、まあ、自分が担当しているとき表沙汰にならなければ
よいのかも知れない。気にし始めたら、夜も安心して眠れなくなるだろうから。

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