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2012年2月14日 (火)

055 いよいよ引き継ぎ

 

いよいよ引き継ぎだが、最初に結論から言うと、引き継ぎは、完全に勘違い
されている。
 管理組合は管理会社と管理委託契約を結び、管理人の業務もそれに基づいて
いるが、読んでも具体的に毎日どう動けばよいのかイメージ出来ないだろう。
委託契約は作業マニュアルではないからだ。
 それ以前の話かも知れないが、実は、常に最新の委託契約のコピーが管理室
に備わっているのかどうか、疑わしい現場もあるようだ。
 いずれにしろ、委託契約は、会社と組合の間。つまり、最初にすべきことは、
管理会社の担当が、契約の内容と重点項目、会社の考えを説明することだろう。
しかし、しないどころか、引き継ぎ時に顔を出さない担当者も居るのが現実だ。
 つまり、簡単に言うと、引き継ぎ項目は、仕事の範囲と仕事の手順なのだが、
それが混同、勘違いされているのだ。
 仕事の範囲とは、委託契約の問題で、前任者がどんな業務をしていたか、で
はない。したがって、説明は管理会社の担当の責任範囲だ。
  仕事の手順とは、その仕事はどう段取りしてどうやるのか、であり、前任者
に説明してもらうべきことだ(もちろん、その通り受け継ぐべきかどうかは別
の話で、どのみち、自分流のやり方になるだろう)。
 もう言うまでも無いだろうが、引き継ぎとして行われているのは、管理人間
での説明だけだ。現場のことは現場でないと分からない、という大義名分は一
見もっともだ。しかし、実は管理会社の担当は、現場のことを完全に把握でき
ていないという後ろめたさがあるから、それを口実に逃げているわけで、委託
契約の説明は、オーバーに言えば法律の話で、現場の把握とは別の次元なのだ
が、管理会社自体がそこで勘違いしているのだ。
 引き継ぎを管理人に丸投げするのは、苦情、の問題もあるだろう。管理会社
が嫌うのは言うまでも無く、苦情。つまり、前任者と同じにやってくれるのが
一番無難、と言うわけだ。
 苦情の原因は、誤解もあるが、居住者の希望通りにならないことによる。居
住者の希望は、レベルも内容も根拠も千差万別だが、明らかなことは、管理委
託契約とは次元が違うことだ。簡単に言えば、居住者は、委託契約がどうだろ
うと、希望通りでなければ必ず一言は言う。それへの対応は、普通は管理人だ。
それらの経験は、そのマンション固有の問題として引き継ぐことになるかも知
れない。しかし、それも実は違う問題だ。乱暴に言えば、相性の問題に過ぎない。
 つまり、仕事の範囲、仕事のやり方、応対、全て別々の次元の話。しかし、
担うのは、おなじ管理人。これが勘違いの基だ。勘違いはいずれ、いつか、問
題を起こす。だからこそ、引き継ぎは原則に従って、とまず言っておきたい。

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コメント

ひきつぎ、
むつかしい問題ですね。
それも永遠にむつかしい課題だと思います。
万全なんてありえない。
おっしゃるとおり管理人に丸投げの場合が多いですね。
私の場合は、東京の住み込みマンションを去るに当たって、
管理会社側担当者が確認に来ましたが、
以前金融関係業界だった経験を踏まえて、Ma管理人になってすぐ書き始めて補充していった手製の「引継ぎ書」および「注意事項ー読後破棄」を渡すと、
すぐ納得して帰りました。
「もし関西でまたMa管理人になりたいときは優先します。」とも言われて。

去り際、契約切れ、なども含めて、
引継ぎはきれいにしたいものですね。

コメントありがとうございます。
引き継ぎ、つまり最初が一番肝心なので、
管理会社の担当は、まじめにやれ、なのです。

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