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2012年2月21日 (火)

056 会社の考え

管理会社の担当者(以下、単に、担当、と略記)は、まず会社の考えを説明
すべきだが、それは、管理会社の理念や社長の訓示の内容などではない。その
マンションは、管理組合との管理委託契約を死守したいのか、切りたいのか、
と言う話のことだ。もちろん、大切な物件の時は、注意事項として言うと思う。
では、何も言わないときはどうなのか、である。何も言わないのは、普通の物
件、と言うことだろうが、言ってくれなければ、こちらから訊くまでのこと。
 そのとき大事なのは、会社(要するに、上司、所長、支店長等)と担当との
ズレだ。会社は死守と言うが、担当は、もう手に負えない、やってられない、
と思っているかも知れない。逆に、会社は切りたいが、担当は、まだ何とかな
るかも、と思っている場合だって無くはないだろう。もちろん、こういう微妙
なことを、引き継ぎ時、ほぼ初対面に等しい管理人に話すわけはない。
 まあ、引き継ぎ時に聞けなくても、半年、一年たてば、何となくは分かるだ
ろうが、最初に訊くと、なぜそんなこと訊くのか、と逆に詰問されるかもしれ
ない。訊く理由は、それで管理人としての考えが決まるからだ。担当は、うっ
かり言って管理人のやる気を失わせたら大変、と考えるから、やはりすぐには
言えないかも知れないが。
 それでは、実は切りたい、と言われたらどうするか。見習い人は大喜びする。
なぜなら遠慮無くやりたいように出来るわけだから。新人のトレーニングには
最高の現場だ。そして、苦情の嵐と成り、契約打ち切りになったら、会社は実
は大喜び。切りたい物件であっても、会社からは切りにくいので、管理組合に
言わせたいわけだから、まさにそれが実現できるというものだ。もし、間違っ
て評価が逆転して継続になるなら、管理費の値上げが言いやすくなる。どちら
に転んでも、会社は喜ぶん。悪いけどあなたの着任したこの現場は切りたい
現場なんだ、と告げられても、逆にやる気になるタイプも居るのだ。だからこ
そ、訊く理由として、自分の考えはハッキリ言わねばならないわけである。
 そこまでは、というなら、楽してのんびりやりたい、でも良い。今更何かし
ても始まらないから、お互い、細かいこと、堅いこと言わずに、のんびり行こ
う、と担当と管理人が意気投合するかも知れない。それはそれで一つの働き方
だろう。
 さて、重要物件だと、そうは行かない。苦情には、会社はピリピリしている
はずだ。居住者の誤解や勘違いの時でも、対応がへただと、さらに苦情を呼び
かねない。どちらが気楽なのか、もう言う必要も無いだろう。

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