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2012年1月 7日 (土)

050 公私混同、について

 話は大幅に脱線するかも知れないが、私物、ということから、公私混同、と
言うことに触れておきたい。携帯が普通の今はなくなったかも知れないが、会
社の電話を私用に使うことがまず一般的な公私混同のはじまりだろう(管理室
のFAXを私用で使うことはいまも続いているはずだ)。
 ここでは、違う視点で考えてみる。簡単に言えば、管理人として来ているの
であって、個人として来ているわけではない、と言うことだ。したがって、個
人として行動することは公私混同になる、という考え方だ。実例をもとにして
考えて見よう。
 多分PTAの役員をしているのだろうが、ある居住者(小学生の子供を持つ
お母さん)が、子供達の下校時間帯は管理室に居てください、と言ってきた。
子供達が何らかの理由で駆け込んできたり、何かあったときすぐ対応出来るよ
うに、と言うことだろう。前任者は承諾したらしいが、実際にいままで子供達
に何かの対応をしたという話はない。
 もちろん、見習い人は断った。管理人の仕事ではないし、委託契約にも書か
れていない。管理人は子供達の下校時の安全のために来ているわけでもない。
 じつは、管理人の業務でないことは、そのお母さんも分かっているのだ。つ
まり、管理人としてではなく、個人として、という要請なのだ。ようするに、
ボランティア活動してください、という事なのだ。
 もうすこし一般的な事例では、何かやりとりしているとき(或いは、やり合
っているとき)、要望に応じないこちらに業を煮やして、個人としてアンタは
どう思うのか、と突っ込んでくる場合を考えて見ればハッキリする。子供達に
何かがあっても良いと言うのか、である。
 対応は単純。管理人として来ているだけなので、個人、という土俵には乗ら
ないことだ(乗ってはいけない)。この場合、半ば承知で公私混同しているの
は、もちろん、お母さんの方だが、応じると、管理人も同様になる、と言う意
味だ。
 個人の考えを述べる必要は無い。個人として来ているわけではないから、個
人としての考えを話すことは全てお断りする、と言わねばならない。まあ、そ
こまで言わず、まず管理会社と管理組合に話してください、と言うのが無難だ
ろうが。
 いずれにしろ、ここでいう公私混同とは、管理人としての日常のなかに、個
人としての行動を持ち込むことだ。
 私用電話というのは、自分が払うべき電話代を会社負担に押しつけるから、
いわば不当利得になり、究極的には犯罪だから許されない。
 ここで見たように、公私混同は、ほとんど居住者側から始まるが、管理人が
応じると、居住者の公私混同を認めることに成り、それが前例としてつもり重
なると、管理人の仕事がゆがめられ、自分で自分の首を絞めることになるから、
応じてはならない、という論である。
 公私混同は悪い、という、一般常識的な話ではない。もう少し違う例で考え
てゆくが、結論を先に言えば、イザと言うときの対応に自信があるなら、管理
会社が了解したときボランティアするのは勝手であり、私用電話のように、常
に禁止というものではない。

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