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2012年1月14日 (土)

051 公私、のつづき

 

例えば、エントランスの周囲、或いは中庭に空きスペースがあるとしよう。
何もないと淋しいので、管理人が水仙の球根を植えてみる。春になり、黄色ま
たは白の花が咲くと、みんな、きれい、かわいい、良い香り、と言ってくれて
感心する。もちろん、管理人にケチ付ける人はいない。
 しかし、それは全居住者が認めていることにはならない。きれい、かわいい、
良い香り、と言う楽しみを覆せないからに過ぎない。
 問題は単純なことで、エントランス周囲はもちろん、中庭も、管理人の個人
的な庭ではない、と言うことだ。
 おそらく、球根代、或いは肥料代はほとんど管理人のポケットマネーだ。従
って、誰にも負担かけては居ない。ポケットマネーで、良かれ、と思うことを
しただけだ。それなのに、管理人は自分の家の庭と勘違いしてるんじゃないか、
等という言い方されたら、目も当てられないが、現実とはそういうものだ。
 何もないと淋しい、水仙はかわいくてきれいで香りも良い、ということと、
管理人が自由に庭いじりして良いと言うことは結びつかない。管理組合理事長
の了解を得て、と言う手続きが無いために裏目になったとしても、それだけの
原因ではない。そして、頼まなくてもここまでしてくれるなら、もっと仕事を
頼んで良いはずだ、となったら最悪。
 つまり、個人として良かれと思う、と言うことがまずいのだ。管理人として、
の中に、個人としての考えでの行動が混ざる。これがまさに、公私混同になる
のだ。前回のボランティアにしろ、球根・肥料代にしろ、管理人に持ち出しで
はあっても利得はない。それが、普通に言われるときの公私混同とは逆になっ
ている。そのため、管理人としてではなく、個人としてであることを、管理人
自身が忘れてしまうのかも知れない。
 余談のついでに言うと、植栽管理は要注意の分野だ。苦手の人は最低限度の
作業しかしないから多分大丈夫だが、なまじっか庭いじりの好きな人は危険だ。
まず、自分の家の庭とは広さが違うからやりがいがある。植物は居住者みたい
に文句は言わないし、手間かけて世話すれば、花の咲き方が違う、枝振りと葉
のつやが違う、と言うように、ちゃんと応えてくれる。恩知らずなのは人間だ
けなのだ。そうなったら、もう限度は簡単に超えてしまう。薄暗い管理室より、
明るい太陽の下の方が健康的なのは言うまでも無い。
 委託契約では、植栽管理に関することは、除草と散水のふたつ、四文字しか
ないはずだ。基本は業者。もちろん、昨今の業者のレベル低下は明らかだし、
時間的にも細かいところはかなり残るが、それは最終的にはいくらカネかける
かの問題で、それこそ管理人が口を出せないところ。したがって、手も出せな
いのが本当だ。理事長に了解得た、と言うのも、実はあまり役に立たない。理
事長が反対するわけ無いのは分かっているはずだから。
 公私、とは、こういうことも考えねばならないのだ

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コメント

植栽に限っての話ですが、「植える」という時点で一線を越えてるんじゃないかと思います。最初から植わっているものや、組合の判断で植えたものを世話するだけなら、「管理人が自分の庭のように思っている」とは見られないんじゃないでしょうか。

通りすがり 様

コメントありがとうございます。
今となっては、ご指摘の通りです。

植栽は絶対に関わるべきではないです。
やり始めると、一部の住民からは褒められて、それで図に乗ってしまいエスカレート。しかし、一部の冷めた住民からは、口に出さなくても、心の中で非難されています。

杉じゃなくても、ユリとか、普通の花でも花粉症の原因になりますしね。植えればいいってもんじゃないです。
とにかく、管理人がタッチすべきではないです。

トホホ 様
おっしゃる通り。
植栽はマンションの第一印象にも
響くから、やりたくなるが・・・・

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