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2011年12月14日 (水)

047 貼り紙

管理室の窓は応対のため、というのは、外から見る、ということだ。そうす
ると、管理室内は外から見られる、ということになる。もちろん、見える範囲
かぎりだが。
 見られるとなると、まず、整理整頓が必要になるだろう。これは徹底的にし
なければならない。管理会社からの文書、メモ、チラシなどを、ところ狭しと
貼る人がいるが、それは管理室の意味の理解が不足している、と言わざるを得
ない。なによりも、貼るのなら、外から、つまり窓から見えない場所にすべきだ。
 そもそも、本当に必要なものは、いったいどれくらいあるのだろうか。
 まず、管理会社からの連絡。FAXもあるだろう。管理会社からの連絡は全
マンション宛が普通だから、自分の勤務現場には該当しない事もある。そのと
きは即捨てて良い。あと、管理室に掲示しろ、として送られてくるものがある。
それはやむを得ないから、ドアの内側にでも貼っておけばよいだろう。
 あとは、忘れないための自分のメモ。何人もの居住者からいろいろなこと言
ってくるし、業者、会社の担当とのやりとりもある。それらは、本来はそれ用
のノートか、日報に記録した方が良いのだが、応対時にそんな余裕はない。手
近にある紙に、だろう。そして速やかにどこかに貼っておかないと、今度は、
書いたことは書いたが、そのメモが見つからない、と言うことになる。このへ
んのことは、誰でも経験しているはずだ。
 さて、大切なのはこの後だ。千社札ではないのだから、たくさん貼ってある
ほどよい、というものではない。たくさん貼ってあると、さてさてどこに貼っ
たかな、になる。まず、有効期限があるはずだ。例えば、今月の目標。月が変
われば必要無い。先月の目標は何でしたか、と管理会社から記憶のチェックを
されることはない。忘れて良いのだ。それは管理人ではなく、管理会社の守備
範囲だろう。
 居住者からの依頼の期限はもっと短い。3ヶ月前に居住者から言われたこと
のメモがまだ貼ってあるとしたら、それは何を意味するか、手抜き、怠慢の証
拠をわざわざ残すようではおしまいだ。
 そして、有効期限が過ぎたもの、処理がおわったものがまだ貼ってある、と
言うことは、実は貼った自分も見ていない、と言うことなのだ。これは重要な
ことだ。スケジュール管理が出来ていないからだ。
 つまり、貼ることが目的になってはならない。大事なのは、貼ることではな
く、剥がすことなのだ。剥がすために貼るのだ。剥がせるように対応しなけれ
ばならぬ、と言うことだ。
 したがって、管理室内の張り紙の数は、管理人の能力を示している、とまで
言うのは保留するとしても、逆、つまり、処理がきちんと出来る管理人、スケ
ジュール管理の出来る管理人が居る管理室は張り紙が少ない、と言って良いだ
ろう。ただし、もう一度言うが、多い少ない、の基準は、あくまで、窓の外か
ら管理室をのぞき込んだとき見える範囲だ。では、見えないところは貼り放題
か。そういっても良いが、見えるかどうか、見られて良いかどうか迄気を回せ
る管理人なら、貼る数はたかが知れているだろう。その数は、貼った自分が、
常に内容を確認している、と言うことの証だから。

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