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2011年11月14日 (月)

043 火災警報

さて、それでは火災警報が発報した場合を考えて見よう。
 管理人室は普通、一階だ。一階から、最上階までの部屋全てが見えることは
ない。外に出て、道路に出て、一回りしないと分からないだろう。
 まず言えるのは、間に合わない、と言うことである。消火器はなんのために
あるのだろうか。それは消防法の規定を満たすため。管理人が消火器を抱えて
現場に行くまで、火は延焼を待っていてくれるのだろうか。火災時、タワーマ
ンションの最上階まで、重い消火器抱えて上がれる人はいないだろう。たどり
着いたが、ドアが開かなかったらどうするのか考えても良い。消火器の操作訓
練は、法令に規定されているから行うイベントなのである。
 コンクリートは燃えない。燃えるものがなくなれば火は消える。つまり、消
火は慌てる必要は無い。中に人がいるか、確認事項はそれだけだ。つまり、火
災発報時に管理人がすることは、通報と、中に人がいるかどうかだけである。
 火は、下の階には延焼しない。つまり、下の階は、火災時、延焼ではなく、
水損の被害が大きい。今の世の中、落ち着いた後で、水損被害の弁償を要求さ
れるはずだ。そのとき管理人も弁償交渉に巻き込まれたらどうしようもない。
このことからして、管理人の消火活動は無用である。消火訓練、防災訓練は、
あくまでそのとき限りのイベントである。それを勘違いして、火事になったら
まず消火、等と真に受けてはならない。管理人が鎮火するまで出来るわけはな
いのだ。というより、鎮火したかどうかの判断は、消防隊の責任者でないと判
断できないはずだ。管理人に出番はない。
 さて、よく考えてみれば分かるはずだが、火災というのは、それほどあるも
のではない。全て居住用のマンションの場合、天ぷら油に火が付いて、はあり
得るが、実際に天ぷらをあげる奥さんは今どれくらい居るのか、である。サン
マを焼く煙に感知器が反応することもあり得るが、本当にキッチンで焼く奥さ
んが居るのかどうか。最近の若い奥さん達に、そんな調理の余裕なんか無いの
ではないか。灯油ストーブにぶつかって倒せば火事になるかも。しかし、エア
コン、床暖房がほとんど。灯油ストーブは禁止されていないとしても、昨今は、
スタンドは減る一方だし、18リットルはかなり重いから灯油を買うのが難し
くなっている。それが原因で、規約で禁止しなくても、こんごは、事実上灯油
ストーブは使えなくなるだろう。あとは、子供のライター遊びとタバコの火の
不始末しかない。
 したがって、火災を実際に経験した管理人はほとんど居ないはずだ。また、
訓練のために、どこかの部屋を燃やしてみる、なんてことは不可能。つまり、
10年目の大ベテランも、今日着任した人も、火災に関しては未経験。いや、
永久に未経験。だから、おろおろするのが普通。そう思えば、実はなんの不安
もないはずだ。 

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