« 021 ひとつの方向 | トップページ | 023 単独ということ »

2011年6月 7日 (火)

022 ホテルライクとは・・

さて、ホテルライクのマンションは、管理人にとってはなにを意味するか。
 ホテルライク、というのは、要するに売るための業者の方便で、住む、とい
うことの本質とは無縁のことだ。住む、と言うことの歪曲、と迄言って良いか
は保留するとしても、管理人への影響はまさにそういう次元になるだろう。た
とえば、エントランスロビーに立っていて、居住者の出入り時に挨拶をして欲
しい、という要求が出た、という話がある。つまり、ホテルのロビーマンだ。
もちろん、契約上にそのような業務はない。
 歪曲、と言う言葉が不適切なら、業者の履き違え、と言えばよい。売ること
だけを徹底的に考えている、と言う意味では正直とも言えるが。
 住む、ということの本質は、自己責任と言うことだ。つまり、何もかも自分
がやるのが本来なのだ。集合住宅になると個人では管理が無理になるので、管
理会社に委託せざるを得ない、と言うだけのことである。
 ところが、ホテルライク、とは、自分では管理をしないのが当たり前、と言
うように、考え方を逆転させることになる。もちろん、最終的なツケはすべて
居住者が払うのだからかまわないのだが、それは最後にならないと分からない。
したがって、それまでの日々では、サービス、ということへの要求が主になる
だろう。管理人にも、当然要求してくる。
 ホテルライク、のレベルにも依るだろうが、そう唱う場合は、コンシェルジ
ュとか称する担当者を配置する場合が多い。たぶん若い女性が配置されるのだ
ろうが、応対はともかく、要求されたサービスはだれが実行するのかだが、無
料で手配出来るのは管理人しか居ないのだ。管理委託契約の内容しだいだが、
一般的には、サービスとして要求されるのは契約外のことだ。契約にあること
をやるのではサービスにならない、という意味では当然なのだが。
 契約外の要求にどう対応するのか。何も考えずに言われたことはやればよい、
と割り切れるなら、ある意味では、気楽だ。ただし、管理会社がどこまで認め
るか、がある。その辺の判断は、コンシェルジュ、あるいは管理会社の担当に
全て任せることが出来れば、居住者との折衝が無い、という意味で気楽だ。つ
まり、コンシェルジュと管理会社の担当者の力量次第になるのだが、そうであ
る以上、結果は、たぶん悪い方向で予想通りになるだろう。
 そして、一番困るのは、ホテルライクで買ったが、イザ生活を始めたら、別
な意味で不便、あるいは困った場合だ。住んでみないと分からないことはいく
らもある。そのとき、誰に言うのか。最終的には管理人に回ってくるはずだ。
 もちろん、コンシェルジュや管理会社の担当も応対するだろう。問題は、管
理人とは返事と対応が異なることだ。管理会社の担当、コンシェルジュ、管理
人、役割が違うのだから、返事と対応が異なっても不思議はない。しかし、居
住者はそうは思わないだろう。かくして、こじれる可能性が生まれるわけだ。
これは、ホテルライク、というマンションの性格によるものである以上、防ぎ
ようがない。こういうとき、管理会社は、管理人は何をどうすべきか明確に指
示出来るだろうか、である。

« 021 ひとつの方向 | トップページ | 023 単独ということ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/40294835

この記事へのトラックバック一覧です: 022 ホテルライクとは・・:

« 021 ひとつの方向 | トップページ | 023 単独ということ »