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2011年6月14日 (火)

023 単独ということ

マンション管理を考えるに当たって前提となるのは、一つとして同じ物件は
無いと言うことだ。同じ業者が同じブランドで売り出した場合、極力統一化し
ようと努力しても、出来ることは外観イメージの統一化、たとえば常に同じ色
のタイルを外壁に使用するとかいう程度のコトだけだ。環境、立地まで同じに
は出来ない。立地が異なれば、当然設計は異なる。したがって、管理の内容も、
全て異なると考えたほうが良い。もちろん、管理会社は、管理方法、管理内容
の統一化、標準化に努力している。しかし、その効果はたかがしれている、つ
まり、書類の統一のレベルどまり、と言った方が正確である。
 すなわち、マンションの数だけ管理のパターンがあると考えた方が、本来な
のだ。したがって、理屈の上では、マンションの数だけ管理会社の担当者も必
要なのだ。
 さて、新しくホテルライクのマンションを建設、販売しても、じつは、既存
のマンションの管理方法と管理人にはなんの影響もない。同じ管理会社の管轄
物件であっても、事情は同じだ。この現実は、マンションというものの性格を
見事に示している。別な言い方をするなら、管理の内容を決めるのは、管理会
社ではなく、マンションのそれ自体だ。もっと言えば、マンション管理の権原
は、居住者でも管理会社でもなく、マンションそのものがもっている。
 なにかコトをなそうとするとき、総論賛成各論反対、となるケースはざらに
ある。マンション管理も同様と言いたいが、実は、総論が無理なのだ。本日引
き渡された新築のホテルライクマンションと、30年前に分譲されたマンショ
ンを同じ管理手順で 管理しようという発想がそもそもおかしいのだ。なぜその
ような異常さが見逃されているかと言えば、現場の把握がなされてないから、
という他はない。
 この欠陥は、すべてに影響している。あるいは、すべての問題の根源、と言
ってもよい。それだけに、克服は容易でない。
 なによりも、管理会社に自覚がないからだ。もちろん、管理人に、そのよう
な問題点があることを教えてくれるわけはない。幸か不幸か、現場で仕事する
管理人には、そういう管理会社の欠陥はいずれわかる。しかし、それを管理会
社にフィードバックすることが出来ない。まあ、すべき義務も無い、と開き直
っても良いのだが・・。
 とにかく、マンションというものの本質は、単独性、独立性、にあるという
ことと、その性格のもたらす厳しさだけは、管理人は自覚しておいた方がよい
だろう。マンション、マンション管理、管理人について考えるときの前提もそ
のことなるのは、言うまでも無い。

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