« 013 管理人か個人か・・ | トップページ | 015 管理員検定のこと »

2011年4月 7日 (木)

014 管理というビジネス

 マンション管理もビジネスだ。したがって、居住者が望むことへの対応がビ
ジネスとしてなりたつなら、管理会社が応じることは自然だ。その意味では、
管理会社にとっては、管理人の役割を厳密に考える必要性は無い。必要なのは、
管理人論ではなく、契約の範囲だけなのである。管理人だろうが、世話人だろ
うが、それにふさわしい料金をいただければ良いだけのことだ。
 それは、こういうことだ。現場によって細かい違いはあるにしても、管理人
業務の内容は、よくよく見てゆくと、設備管理的な仕事と、世話人的な仕事に
分けられる。そしてそれは、相互に全く無関係である。例えば、遺失物がある
のをそのままにしておくと、マンションの設備の劣化が進む、等と言うことは
あり得ない。つまり、現行の管理人の仕事と称されるものは、毎日やらねば支
障が出るものなど一つもないし、適当な項目を寄せ集めたものに過ぎない。も
っと言えば、管理人の仕事である、と言う根拠などどこにもない。なんとなく、
にすぎないから、管理人業務の金額の計算根拠を示せる管理会社は無いと思う。
仕事の範囲も根拠に基づいて合理的に決めたものではないから、居住者から、
ついでにこれもやってよ、等と言われることになるのもよくあることだ。
 乱暴に言えば、言われることは何でもやってその分追加料金もらえば良い。
最初から基本料金とオプション料金を明示しておけばよいのだ。それを見て、
後で請求されると思えば、何でもかんでも管理人に言ってくることは無くなる
はずだ。それどころか、無人管理で良い、と言うかもしれない。もちろん、そ
れはそれで良いのだ。
 念のために繰り返せば、ある業務が管理人業務(管理業務ではない)に該当
するか、ではなく、その作業で料金をいただけるか、が考えるべきことなのだ。
ビジネスとはそういうことだ。
 そして、設備管理的な仕事と世話人的な仕事は相互に無関係だから、本当は
分離が望ましいが、料金がいただけるのなら、兼務でも差し支えない。ただし、
そうなると、兼務できる管理人、でなければならなくなるのは当然だ。兼務な
ら、管理料、給料、全てに影響が及ぶはずだ。そしてこのことは、ビジネスで
あるなら、当然そこまで進むべきことなのだ。べつの言い方をするなら、定義
ではなく、現実的なビジネス上の問題、つまり採算の問題に過ぎないなのだ。
 ただし、管理会社にとっての管理人業務の意味は採算でしかないが、管理人
本人にとっての意味、居住者にとっての意味、は異なる。それらの食い違い、
それはどういうことなのか、どうすべきなのか、それもこれからのテーマにな
るだろう。

« 013 管理人か個人か・・ | トップページ | 015 管理員検定のこと »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/39517443

この記事へのトラックバック一覧です: 014 管理というビジネス:

« 013 管理人か個人か・・ | トップページ | 015 管理員検定のこと »