« 008 女性の力 | トップページ | 010 給料論 »

2011年2月28日 (月)

009 担当者の場合

 今、女性のマンション管理人は別に珍しくないと思う。それでは、管理会社
の担当者はどうか。マンション居住者の半数は女性だとすれば、管理会社の担
当者も半数は女性で何らおかしくないはずだ。
 管理人は現業だから、作業によっては女性には厳しい場合もあり得るが、管
理会社の担当者なら、自分で現場作業の必要はない。その意味では、管理人よ
りも女性に向いているかもしれない(ただし、管理業務主任者の資格が必要な
のは言うまでもない)。
 もちろん、実際は、担当マンション回り、事務作業、管理組合対応はそれほ
ど楽ではなく、土日も理事会などで出勤が多いから、週休二日制など有名無実
で、代休でやりくりすることになる。しかし、それは、女性には無理、と言う
こととはまた別のことだ。
 管理会社はどう考えているか。居住者の立場に立って、という建前に忠実で
あれば、積極的に女性を採用すべきだし、また、そのこともアピールできる。
しかし、そういう動きは感じられない。なぜか。
 その答えは、新聞に織り込まれているマンション販売広告を見れば分かる。
すなわち、居住者の購入前から管理会社は決まっている。言い換えれば、居住
者と交渉して管理契約を獲得したものではない。したがって、管理会社は、居
住者にアピールする必要が元々無いのだ。
 もっと言えば、管理会社の担当者が主に応対するのは実は管理人だ。居住者
となると、ほとんど管理組合の理事たちで、規模の小さいマンションでは、数
人と言うこともある。年に一回の総会にしても、居住者全員が出席することは
ない。これでは、居住者の立場にたって、といっても、実感的に無理だし、そ
のことを、実は管理会社は知っているからだ。
 それはともかく、マンション管理に必要不可欠なのは、確実なコミュニケー
ション能力で、これは絶対である。その意味では、少なくとも担当者の半数は
女性のほうが良いし、多ければ多いほど良い。なぜなら、その方が、管理会社
も、特に、幹部職員以下、コミュニケーション能力を訓練せざるを得なくなる
からだ。その訓練無くしては、女性の能力を引き出し、使いこなすことは出来
ない。女性の立場で、女性なら主婦の立場がわかる、等というもっともらしい
ウソで女性を採用するようなまやかしは、もう通用しないはずだ。
 管理会社の内部に、確実なコミュニケーションが確立してない限り、管理人
との確実なコミュニケーションはむつかしい。管理人とのコミュニケーション
が不良なら、現場の把握、居住者の把握が出来ない、ということになる。もち
ろん、管理人の力を引き出し、使いこなすことなど不可能だ。
 すなわち、管理会社のレベルとは、コミュニケーション能力で計れる、とす
るなら、それは、女性のマンション管理業務担当者(内部事務ではない)の割
合で簡単に分かる。ウソだと思うなら、試しに管理会社に確認してみる
と良い。

« 008 女性の力 | トップページ | 010 給料論 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1440548/39044841

この記事へのトラックバック一覧です: 009 担当者の場合:

« 008 女性の力 | トップページ | 010 給料論 »