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2011年1月28日 (金)

006 高年者、の意味 

  マンション管理人は高年者がほとんど、とは何を意味するか。まず、働き盛
りの男性や、バリバリのキャリアウーマンにふさわしい仕事ではない、と言う
ことになる。年寄り向けの気楽な仕事、と言うのが世間一般の通念であろう。
ここで大事なことは、実際に気楽かどうかに関係なく、そう思われていること
だ。では、居なくても良いか。入居したときは管理人が居たマンションでは、
途中から無人化するのはやはり抵抗があるだろう。年寄りであろうと、やはり
居てくれた方が良いと思う居住者が多いはずだ。
 居てくれた方が助かる、というのは、実は管理人の役割が理解されていない
ことの裏返しだ。評価されるのは、いわば高年者の長い社会経験に基づく応対
などで、それはマンション管理の本質とは無関係なものだ。
 肝心なことになると、管理人という以上管理の仕事をしているのだろうが、
年寄りでも出来るのだから、たいしたことない仕事だろう、と言うことで、管
理そのものも軽く考えてしまうのはやむを得ない。もともと、管理、というこ
とは正確に理解するのが意外と難しいのだ。
 なんのことはない、マンション管理とは年寄り向けの気楽な仕事、というイ
メージは、高年者を採用することで管理会社が自ら作り出したものなのだ。も
ちろん、高年者に働き口を提供したという功績?はそれなりに評価されて良い
だろうが。
 それなら、例えば、イケメン管理人等を配属すれば良かったのか。配置すれ
ば、居住者の見る目が変わったのは間違いない。しかし、イケメン管理人と居
住者の奥さんが、という問題ならともかく、マンション管理という業務が正し
く理解される保障はない。
 そもそも、マンション管理とは気楽な仕事、というのは、実は、管理会社自
身の考えではないのか。だから、高年者を最初から採用しているのではないか。
そう考えると、すべてが納得出来るはずだ。
 結局、それは、マンションというものがまだ成熟してないから、と言うこと
だ。例えば、築50年を超えるマンションはあるだろうか。コンクリートの寿
命は、新卒で管理会社に就職した人が、60の定年まで勤めた場合の勤続年数
よりも長いのだ。つまり、本当に最後まで住み続けるにはどうすればよいのか、
最後はどうなるのか、実は誰も知らないのだ。
 ある程度の年数になったら、建て替えを勧めよう、と言う前提になれば、管
理は適当でいいや、となるのは自然だ。ただし、それは儲けだけを考えるゼネ
コンの論理なのは言うまでも無い。そしてそうなれば、居住者も、管理という
ことを簡単に、気楽に考えてくれないと困る。高齢者を管理人に採用する真意
はそういうことだったのだろうか。
 さて、今後どうなるか。高年者の仕事、と言う面は変わらないにしても、気
楽、というイメージも定着しすぎると、管理会社にそのツケがまわってくる。
しかし、年齢的に、管理人の勤務年数はそれほど長くない。つまり、ツケのダ
メージは、管理会社がモロに引き受けることになるのだ。管理人も、いずれ覚
悟しなければならなくなるだろう。

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コメント

はじめまして、興味深く読ませていただきました。
いろいろな見方で楽しみにしています。

コメントありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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